玄海原発プルサーマル計画:唐津市議会と九電、特別委で意見交換 /佐賀

毎日新聞 2006年1月27日→cache

 ◇安全協定問題など

 唐津市議会の「プルサーマルに係る特別委員会」(進藤健介委員長、45人)は26日、九州電力の樋口勝彦・原子力発電本部長ら担当者を招き、プルサーマルの安全性や安全協定問題など多岐にわたって意見交換した。【田中操】

 九電は県、玄海町と3者で結ぶ安全協定を法的制約がない紳士協定としている。これを取り上げた議員が「法的制約がないのなら、事前了解願を唐津市に提出するプロセスがあってしかるべきだった」などと質問した。

 樋口本部長は「事前了解願は(安全協定の)提出項目にあり、進めてきたもの。県全体の民主主義的システムにのっとった決定で、(唐津市に提出すれば)今まで進められてきた紳士協定の約束違反になる」と答弁。

 さらに、他の議員が「市議会で意見がまとまり、安全協定締結を求めた場合どう対応するのか」との質問には「県と相談することになると思うが、会社で検討する」などと答えた。

 他に、プルサーマルを導入した場合の制御棒の効きや使用済みMOX燃料(ウランとプルトニウムの混合酸化物)の処理問題、テロ攻撃、プルサーマルによる風評被害問題など、不安を訴える声が相次いだ。

 次回特別委は、国、県の説明を求めるとしており、関係機関との日程調整を図ることにした。

毎日新聞 2006年1月27日