二階経済産業相が六ケ所視察

最終処分地にしない方針を改めて示す
http://www.mutusinpou.co.jp/news/06032202.html
陸奥新報2006/03/22 Today's NEWS→cache

二階俊博経済産業相は二十一日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場を視察。同所で三村知事らと会談し、高レベル放射性廃棄物の最終処分地について、二〇〇〇年制定の「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」を踏まえながら「(青森県を最終処分地にしないという)国と青森県知事との間でなされてきた約束事はまったく変更ない」と本県には設けない方針を改めて説明、処分地の早期選定に努力する意向を示した。

 二階経産相は視察に先立ち、施設内で三村知事や六ケ所村の古川健治村長らと会談。冒頭、知事が(1)青森県を高レベル放射性廃棄物の最終処分地とせず、政府一体として一層の取り組み強化を図るという国の約束、履行についての確認(2)最終処分場選定には国が前面に出た強力な取り組みを行う(3)核燃料サイクル推進のためのプルサーマル計画実現に向けた取り組みの強化―などを要請。
 これに対し、二階経産相は「約束事はまったく変更ない」と明言。最終処分の候補地は全国から公募中であることから「情報提供に努め、地域振興にも留意し、一つでも多くの自治体に応募いただけるよう最大の努力をする」と語った。
 会談終了後、知事は「本県を最終処分地にしないということで、現地で踏み込んだ発言をしてもらった。法律の例も出しながら、強い意思で発言いただいたことは重いものと受け止める」と評価した。一方、二階経産相は報道陣に対し、今後行われる再処理工場のアクティブ試験について、岩手県から不安の声が上がっていることに対し「現場を見てもらい、話し合ってもらえば理解いただけると思う。理解を得られる努力する」と語った。