青森、核燃料再処理工場・きょう午後から試運転

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 日本原燃は31日午後、原子力発電所の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場(青森県六ケ所村)の試運転を始める。原子力政策の基本となる核燃料サイクルの中核事業で、商業用運転は国内初。17カ月間試運転し、2007年8月からの操業を目指す。

 試運転で機器の不具合や故障を見つけ修繕する。操業前の最終試験に当たるが、実際に使用済み核燃料からプルトニウムを取り出すため、青森県は事実上の操業開始とみている。このため青森県と六ケ所村は日本原燃と安全性を確保するための協定を締結済みで、31日には周辺5市町村も同様の協定を結んだ。

 使用済み核燃料の処理能力は年800トン。100万キロワット級の原発で約30基分に相当する。試運転では17カ月間で430トンを処理し、約2トンのプルトニウムを取り出す。

 試運転では、きわめて微量の放射線が大気や海洋に出る。運転で生まれる高レベル放射性廃棄物の最終処分場も決まっていない。一部住民から周辺環境などへの汚染を心配する声が出ている。 (10:02)

>>関連リンク(日本原燃の概要/ホームページ)